アメリカ政治

バーニー・サンダース演説「正義とは」全文 サンダース氏を知らない人こそ一度見てほしい動画

目次

バーニー・サンダースとは

サンダース氏は、2016年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党候補者の一人です。

2016年5月現在、共和党の候補は、ドナルド・トランプ氏にほぼ確定し、民主党はヒラリー・クリントン氏とサンダース氏の一騎打ちという状況です。

サンダースはマーチン・ルーサー・キングの指導した、1963年のワシントン大行進に参加しており、彼はキング牧師の「I have a dream」という有名な演説を実際に聴いています。

サンダース氏の政策について

彼は「社会主義者」を自称しており、所得格差の是正医療制度の充実大学教育の無償化などを主張しています。

日本では、極左派というように報道されており、トランプ氏と真逆の人物として紹介されています。

▼トランプ氏についての記事はこちら

アウトサイダーかつ、理想主義者であると言われていますが、実際に非常に熱心な活動家で、素晴らしい政治家です。

ニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可しているほか、哲学者ノーム・チョムスキーやアーティストのシェパード・フェアリー、人気ロック・バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらもサンダース支持を表明しています。

サンダース氏の「正義とは」という演説動画をみてほしい

サンダース陣営が作成した「正義とは」いう動画は、サンダース氏の政策や考えがよくわかります。

彼を支持するかどうかは別として、日本でメディアで報道されている極左派の政治家であるというイメージは少し変わるかもしれません。

演説全文

道徳的生き方とはなんだろう。

 

私たちが道徳を語るとき、そして、正義を語るとき私たちは理解しなければいけない。

 

不正義とは、あまりにも少ない数の人たちが、あまりにも多く持つことだ。

そして、あまりにも多くの人たちが、あまりにも少ししか持てないことだ。

 

正義とは、上位1パーセントの10分の1というごくわずかな人たちが、その他の90パーセント人たちとほぼ同じ富を所有していることだ。

 

何百万人の人達が長時間労働をし、明らかな低賃金で懸命に働き、それでも家庭で待つ子供にまともな食事を与えるだけの収入を得ることができない。

 

不正義とは、アメリカ合衆国という国が、世界のあらゆる主要国の中で、子供の貧困率が最も高いということだ。

私たちがどうして道徳と政治を語ることができようか

 

自分の国の子供たちに、背中を向けていると言うのに、私たちの国は多くの財源を世界で最も多くの人達を投獄するために使いながら、自分の国の若者たちに、仕事や教育を与えるための福祉の財源はないと言う。

 

私たちは世界の主要国で唯一、権利としての医療すべての国民に保障していない。

 

全ての人々は神の子供たちだ。

 

貧困にあえいでいる人たち、彼らには病気になったら医者行く権利がある。

 

皆さんに考えて欲しい。この素晴らしい国が持つ可能性というものを。

 

私たちは他の主要国のように全ての人々に権利としての医療を保障する国になることができる。

私たちは働く親たちの全てが、安価で質の高い医療ケアを受けられる国になることができる

 

私たちはアメリカの子供たち全てが、親の所得に関係なく大学教育を受けられる国になることができる

 

私たちは高齢者の全てが、人生の最後まで尊厳と安心を持って暮らせる国なることができる

 

私たちは全ての人が、人種、宗教、障害、性的嗜好に関係なく、生まれた時から約束されているアメリカ人としての平等の権利を十分に享受できる国になることができる

 

そんな国を私たちは創ることができる。

私たちが共に立ち上がり、私たちを分断させようとする力に抵抗するならば。

まとめ

サンダース氏の演説はいかがでしたか。僕がアメリカ人の大学生なら、彼に懸けてみようという気持ちも分かるような気がします。

社会主義というと拒否反応が出がちですが、やはり平和で社会保障が充実していて、平等な国は素晴らしいです。

彼は確かに理想主義であり、すべてを実現するのは不可能でしょうが、アメリカの未来を御年74歳の大ベテランに託すことは選択のひとつとしてあるのだと思います。

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