アメリカ大統領候補としてヒラリー・クリントン氏と一騎打ちを続け、アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの悪役ビフのモデルだったという話はご存知でしょうか。
映画の脚本家であるボブ・ゲイル氏は当時はジョークでトランプをモデルにしたと語っていますが、まさか現実の2015年で本当にトランプ氏が大統領になってアメリカを牛耳ろうとしているとは思いもよらなかったでしょう。
目次
ドナルド・トランプとは
トランプ氏は第45代アメリカ合衆国大統領で、ヒラリー・クリントン氏との選挙戦に勝利して実業家から大統領にまでのし上がった人物です。
1980年代にビル開発や、カジノ・ホテル経営に乗り出し大成功を収め、アメリカの不動産王と呼ばれるようになりました。
不動産会社トランプ・オーガナイゼーションの会長兼社長で、カジノ・ホテル運営会社トランプ・エンターテイメント・リゾーツの設立者でもあるトランプ氏は、NBCのリアリティ番組「アプレンティス」への出演し飛躍的に知名度を高めました。
アメリカ合衆国大統領候補として
トランプ氏は、過激な発言で有名です。特に話題になった発言はこの「イスラム教徒の入国禁止発言」でしょう。
ちなみにこのニューハンプシャー予備選で民主党は、ヒラリー・クリントン氏ではなくバーニー・サンダース上院議員が勝利しました。
サンダース上院議員は「民主社会主義者」を自称する人物で極左派に位置する人物です。
アウトサイダーの2人が勝利した要因は、現在の政権やエスタブリッシュメントに対する不満などが挙げられます。また、アメリカはなんらかの “Change” (変革) を求めています。
アメリカ大統領選の最終盤では、トランプ氏は女性への「わいせつ」発言などで劣勢に立たされましたが、ヒラリー氏のメール問題をFBIが再調査に乗り出したことで大統領選挙を有利に進めました。
ちなみに、楽天市場ではトランプ氏とその支持者がかぶっている帽子が売られているほどの人気ぶりです。当初は泡沫候補と思われていたトランプ氏をここまで支持する人がいるとは驚きです。帽子には “MAKE AMERICA GREAT AGAIN” (アメリカを再び偉大にしよう)と書いてあります。
BTTFの悪役ビフのモデルだった
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とは、マイケル・J・フォックスが演じる青年マーティーが、親友の科学者ドクの開発したタイムマシンのデロリアンで過去、未来を旅するSF映画です。
BTTF2では悪役ビフ・タネンがスポーツ年鑑という本を盗んで、未来を自分に都合のいいように変更してしまいます。その結果、ビフは競馬でズルをして大富豪になり、街を牛耳る独裁者のような存在になります。
ちなみに劇中に登場した未来のスポーツ結果が書かれた本であるスポーツ年鑑のレプリカはAmazonで売っています。
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そのときのビフのモデルになった人物が、ドナルド・トランプ氏であると、BTTFの脚本・制作を担当したボブ・ゲイル氏が明かしました。好戦的で腐敗しきった傲慢な大富豪というキャラクターのイメージはまさにトランプ氏そのものだったようです。
こうしてみるとビフとトランプ氏はたしかにすごく似ています。80年代におけるトランプ氏のイメージはまさにビフのようだったようです。
映画が作成された80年代後半の時点で、トランプ氏はすでにロクデナシの金持ちキャラを確立させていました。
見れば見るほどトランプ氏とビフは似ています。ビフの傲慢で過激な性格も見た目もばっちりそっくりです。そのトランプ氏がまさか本当に21世紀に大統領になろうとしているとは、誰も予想し得ないことだったと思います。
ボブ・ゲイル氏もジョークのつもりだったとは思いますが、まさか現実の2015年でトランプ氏が共和党の代表に選ばれて最後まで大統領選挙を戦っているとは夢に思わなかったでしょう。しかも、彼は本当に大統領に就任してしまったのですから驚きです。
映画の中でビフが建てたカジノハウス
なぜトランプ氏が大統領に就任できたのか
立候補当初は、金持ちの暇つぶしくらいにしかみられていなかったトランプ氏ですが、その過激な発言やパフォーマンスで支持率をみるみる伸ばしました。
当初有力候補と言われていた、ブッシュ氏を討論会でコテンパンにして、ついにクルーズ氏とケーシック氏を選挙戦から離脱させ、党の指名を確実なものとしました。
共和党の指名候補となった彼の課題は、共和党内をまとめて一丸となって選挙に臨むことです。なぜなら、現在は共和党内でもトランプ氏に反対する議員が多く存在するからです。
大統領選挙を1ヶ月後に控えた2016年10月には、クリントン氏とトランプ氏の戦いは激しさを増し、トランプ氏は女性軽視発言などで不利な状況に立たされました。
アメリカ大統領選挙は投票数ではなく、選挙人の数で勝敗が決まるのでトランプが大統領になる確率は低いとみられていました。
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しかし、ヒラリー氏が優勢との大方の予想を大きく覆し、ドナルド・トランプ氏が次期アメリカ大統領に当選しました。接戦州と呼ばれていた州でトランプ氏は勝利を続け、民主党が有利とみられていた州でも多くの勝利を手中に収めました。
トランプ氏は勝利宣言スピーチをニューヨークで行い、本当に彼がアメリカ大統領になる時代がやってきました。この大きな要因はやはり今のアメリカ政治に対する不満や、既存の政治家に対する期待感のなさなどが挙げられます。
またもBTTFの未来予想が的中?!
ネット上ではカブスの勝利に続き、BTTFの未来予想がまた当たったと盛り上がっていますが、実はビフが牛耳っている映画の世界は1985年の様子を描いています。
逆にBTTF2で出てきた2015年の未来の新聞には “PRESIDENT SAYS SHE’S TIRED”「大統領は、彼女自身が同じ質問に応えるのは疲れたと述べた」などと書かれた記事の見出しがあります。
つまり、BTTF2の未来では、女性大統領の誕生を予想していたのです。めちゃくちゃマニアックな話ですが、実はヒラリー氏が当選したほうが未来予想が的中していたということになります。
この新聞は2015年10月22日に実際に発売されました。USA TODAYでは、BTTFの特集ページも組まれていました。この新聞は、アメリカのAmazonやUSA TODAYで販売されています。
また余談ですが 、BTTFと並んで「ザ・シンプソンズ」もトランプ大統領誕生を予言してます。
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まとめ
1985年のトランプ氏のイメージは、映画の大富豪のビフそのものだったようです。そのトランプ氏がアメリカ合衆国大統領になるということは、誰が予測できたでしょうか。
ロバート・ゼメキス監督とボブ・ゲイル氏の予測した未来に追いついて、色々比較したりするのは楽しいです。フライングカーは現実にはならなかったですけど、ビフがアメリカを牛耳る日が本当に来てしまう日がきてしまいました。
信じられないことに、トランプ氏が正式に大統領に就任しました。ある意味でアメリカンドリームを体現したといってもよいでしょう。今後のアメリカ社会はどのようになっていくのでしょうか。
バック・ザ・フューチャーを観たことがないという人は本当に面白い映画なのでこの機会にぜひ観てほしいです。「Hulu」「dTV」「U-NEXT」などの動画配信サービスで無料で視聴することができます
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ボブ・ゲイルは監督ではありません。脚本家です。
BTTFシリーズの監督はロバート・ゼメギス。
はじめまして。ボブ・ゲイル氏は脚本と製作担当でしたね。ご指摘ありがとうございます!